検診、予防接種

当院は、横浜市が実施する健診・検診実施医療機関でもあります。当院で行っている健診・検診、予防接種は以下の通りです。

当院で行っている健診・検診、予防接種

健診・検診

健診・検診名 対象年齢 費用・健診内容
特定健康診査 40~75歳 無料
問診、身体診察、身長、体重、腹囲測定、BMI、血圧測定、血液・尿検査 など
子宮がん検診
2年度に1回
20歳以上(女性) 子宮頸がん検診のみは1,360円、子宮体がん検診も併せると2,620円
問診、頸部細胞診検査
乳がん検診
2年度に1回
40歳以上(女性) マンモグラフィ検査のみは680円、視触診とマンモグラフィ検査を受ける場合は1,370円
卵巣がん検診 横浜市では実施されていません。

健診

横浜市特定健康診査

4月1日以前より横浜市国民健康保険に加入している方で、今年度内に40~74歳になる方と7月以降に75歳の誕生日を迎える方につきましては、同健診受診時に必要とされる受診券・問診票を個別に送付します。4月2日以降に横浜市国民健康保険に加入された方は横浜市けんしん専用ダイヤルかお住まいの区の区役所保険年金課保険係へ申請されると受診券・問診票が交付されます。

受診される際は、横浜市の特定健康診査実施機関の中から、医療機関を選択し、お電話等で確認の連絡をしてからご受診されるようにしてください。

健診内容
受診者全員が受ける検査項目
  • 問診
  • 身体診察
  • 身長・体重・腹囲測定
  • BMI体格指数(体重kg÷身長m÷身長m)
  • 血圧測定
  • 血液検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール、空腹時血糖、ヘモグロビンA1c、クレアチニン、尿酸、eGFR、GOT、GPT、γ-GTP)
  • 尿検査(尿糖、尿蛋白、尿潜血)
医師が必要と判断した際に受ける検査項目
  • 血液検査(赤血球、血色素量、ヘマトクリット値)
  • 心電図
  • 眼底検査
費用

無料
詳細については横浜市の特定健康診査のご案内をご確認ください。

各種検診

検診内容

子宮がん検診

子宮がんとは、子宮に発生するがんの総称になります。その種類としては、子宮頸がんと子宮体がん(子宮内膜がん)があります。横浜市では子宮頸がん検診を行われた方の中で、子宮体がんが必要と医師が判断した場合のみ、子宮体がん検診も実施します。

子宮頸がん

子宮の入口のことを子宮頸部と言いますが、その部位に発生するがんのことを子宮頸がんと言います。早期に発見できれば予後は良いことから早期発見・早期治療が重要です。発症の原因は、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)の長期持続感染によるもので、この場合は性行為によるケースが大半とされています。なおHPVの侵入自体は珍しいことではなく、多くは免疫力によって排除されるわけですが、排除できない場合に持続感染し、10年程度の歳月を経て、子宮頸がんが発症するようになるのです。30~40代で発症することが多いとされていますが、最近は20代で発症するケースも珍しくありません。HPVの感染による子宮頸がんの発症ですから、現在世界的にHPVワクチン接種による予防が行われています。全ての女性がHPVワクチン接種をできることを希望します。
初期症状は、ほとんど出ないとされ、ある程度進行するとおりもの異常、不正出血、性交痛、下腹部痛がみられるようになります。

子宮頸がん検診について

横浜市では20歳から2年に1回の割合で検査を実施していますので、対象となる方はぜひご受診されるようにしてください。この場合、問診と頸部細胞診検査が行われます。頸部細胞診検査とは、子宮頸部の表面を特殊なヘラなどの医療器具を使って一部の細胞を採取します。その後、顕微鏡を使って、細胞に病変などの異常がないかを調べていきます。採取の際は痛みを感じることは少なく、時間も数分程度です。結果については約1週間かかるとされています。

子宮頸がん検診の向上を目指して

子宮頸がんの原因がHPVの長期持続感染であることが解明され、子宮頸がんは予防できる疾患であるということが世界的な常識となり、克服可能な最初のがんであると考えられます。子宮がん検診を行えば、現在はがんになる前の前がん病変で発見することが出来るようになっています。
しかしながら、我が国の子宮がん検診受診率は24%程度で、欧米先進国の受診率80%に遠く及んでいません。検診さえうけてくれれば、、、。と思いますので、是非、皆さんで受診しましょう。
子宮頸がん予防の基本スタンスは①子宮がん検診②HPVワクチン接種の2つです。

子宮体がん

子宮内膜に発生するがんでもあることから子宮内膜がんとも言います。更年期世代から発症率が増加し、子宮頸がんと子宮体がんの発生率は、日本では、従前は「子宮頸がん9:子宮体がん1」の比率でしたが平成29年(2017年)の神奈川県の統計では「子宮頸がん2:子宮体がん1」の比率となり、子宮体がんの発生率は、かなり増加していることから、子宮体がん検診も行いましょう。閉経後の50~60代の女性患者数が最も多いです。

子宮体がんはエストロゲン(女性ホルモンの一種)が関与するとされ、肥満、月経不順、閉経が遅い、出産経験がない、糖尿病や高血圧を罹患している、何らかのエストロゲン製剤を服用している方に発症しやすいと言われています。主な症状は不正出血で、とくに閉経をしている方でみられていると要注意です。このほか褐色のおりもの、下腹部痛、性交中の痛み、排尿痛などがみられるようになります。

子宮体がん検診について

横浜市が実施している子宮体がん検診は、子宮頸がん検診の際に医師が必要と判断した場合のみ、受けられるとなっています。ただ子宮体がんの症状が見受けられる(子宮頸がんも同様)と保険が適用されますので、3割負担で受けることができます。

子宮内膜細胞診が行われます。これは細い特殊な棒のような医療器具を子宮内部に挿入し、それを回転させるようにして一部の細胞を採取(チクッとした痛みが出ることがあります)し、顕微鏡を用いて詳細を調べていきます。その結果、陽性、擬陽性、または陰性でも子宮体がんに似た症状がある場合、経膣超音波検査や子宮内膜組織診など、さらに詳細な検査を行うことになります。
尚、乳がん治療中、抗エストロ剤の長期内服治療を受けている方は、子宮体がんの発症する可能性があり、1年に1回子宮体がん検診を受ける必要があります。

乳がん検診

乳がんは、乳管から発生するがんと小葉から発生するがんの総称になりますが、全乳がんの患者様の約9割が乳管がんの患者様で、女性が発生するがんの中では乳がんは罹患率が第1位となっています。

主に閉経期前後とされる40~60代の女性に好発しやすく、がんの発生や増殖にはエストロゲン(女性ホルモン)が関係していると言われています。そのため、エストロゲンが長く分泌しやすい状況(初経の年齢が早い、閉経が遅い、出産や授乳歴の経験がない、ホルモン補充療法をしている など)が発症リスクになるとされています。また親族に乳がんに罹患した方がいる、飲酒や肥満などが引き金になることもあります。

主な症状は、乳房のしこりで、多くは脇の下近くに硬い塊を感じるようになります。さらに乳がんが乳房の皮膚近くに発生していると、皮膚に窪みが現れます。患者様自身が、しこりを発見することで発症が確認されることが多い(自己検診)ですが、その場合はすでに5mm~1cm程度になっているので、発症初期に確認できることは稀です。乳がんは早期発見・早期治療に努めることができれば、治りやすい病気です。定期的に乳がん検査を受けることができれば、早めの発見にもつながりますので、積極的に横浜市の乳がん検診を受けられるようにしてください。

乳がん検診について

同市の乳がん検診は、マンモグラフィ(乳房専用のX線撮影)による検査が必須で、視触診が選択制となっています。視触診とは、医師が被検者の乳房全体(乳房の形、皮膚、乳頭 など)を目で確認し、さらに医師が乳房に手を触れることで、乳がんの特徴であるしこりの有無などを確認していくというものです。なお、当院では視触診のみを行い、マンモグラフィについては同装置のある近くの医療機関での撮影となります。

卵巣がん検診

卵巣に発生するがんで、原発性卵巣がんは極めてまれです。
卵巣がんとして普通にみられる大多数は良性の卵巣嚢腫からある大きさに発育し、悪性変化にて発生する続発性嚢腫状がんです。すべての良性卵巣嚢腫が癌変性を起こしうるので卵巣嚢腫があるということが要注意で、今後増大するかどうかがポイントになります。卵巣嚢腫はある大きさになるまでほとんど症状はありませんので卵巣がんと膵臓がんは早期発見できないがんと言われております。

これまで日本では羅患率は低かったのですが、年々増加傾向となっています。その理由として食生活の欧米化、不妊、子宮内膜症の発症、遺伝子異変(遺伝性乳癌卵巣癌症候群)等が発症リスクを上昇させると言われています。

よくみられる症状ですが、前述したように発症初期は症状がほぼみられません。病状が進行するにつれて、腹水が溜まることによる腹部全体のハリ、お腹にしこり、頻尿などの症状が現れ、さらに進むと胸部にも水が溜まって息切れなどもみられるようになります。

卵巣がん検診について

超音波検査(経腟、経腹壁)で卵巣の大きさを確認するのが一番です。また、血液検査(腫瘍マーカー CA125)によって卵巣がんの発生の有無や進行の程度を推定していきます。卵巣の細胞診は出来ませんのでMRI等にて確定検査をしていきます。

予防接種

予防接種

当院では以下の予防接種に対応しております。
※その他の予防接種をご希望の際は、ご相談ください。

予防接種内容

インフルエンザワクチン

当院ではインフルエンザワクチンの予防接種を予約制にて行っています。希望される方は、事前にお電話等で受付までご連絡ください。なおインフルエンザワクチン1回の接種による持続期間は約5ヵ月程度ですので、毎年予防したい場合は年1回の接種が必要となります。接種時期については、例年であれば10月から開始し、その2週間前より予約の受付を開始しています。

同ワクチンの接種費用は、お問い合わせください。また横浜市内に住民登録のある方で65歳以上もしくは、60~65歳未満の方で、心臓、じん臓、呼吸器の機能、もしくはヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能に1級相当の障害のある方につきましては、一部費用が助成されるなどします。詳細は横浜市の公式ホームページの高齢者インフルエンザ予防接種をご参照ください。

高齢者肺炎球菌ワクチン

日本人の死因の第5位は肺炎(厚労省「平成30年人口動態統計の概況(確定数)」)となっていますが、そのうち約95%以上の方が65歳以上の高齢者であることから、定期接種に指定されています。そのため、高齢者の肺炎球菌ワクチンの接種については各自治体で費用の一部が助成されています。なお肺炎の発症原因には様々な病原体がありますが、成人が発症する肺炎球菌が原因の肺炎は25~40%を占めると言われています。横浜市でも高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンについて費用の一部を助成しています。

接種期間
横浜市の公式ホームページ「成人用肺炎球菌ワクチン予防接種」をご参照ください。
対象となる方
横浜市内に住民登録のある方で、過去に一度も23価肺炎球菌ワクチンを受けたことがないとされる当年度(4月2日~翌4月1日生まれ)で、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になられる方、接種日までに60~65歳未満の方で、心臓、じん臓、呼吸器の機能、もしくはヒト免疫不全ウイルスによって免疫機能に1級相当の障害のある方
接種費用
対象となる方には、予診票を送付しています。接種については、成人用肺炎球菌ワクチン予防接種協力医療機関にて行います。希望の医療機関に日時を予約するなど確認のご連絡を入れるようにしてください。
接種回数
1回

風疹ワクチン

主に風疹ウイルスの飛沫感染によって感染し、2~3週間の潜伏期間を経てから、発熱、発疹(顔や首から手足に広がる)、首の周囲のリンパ節の腫れ(耳の後ろ側 等)などがみられるようになります。小児に発症しやすいのですが、その場合は3日くらいの期間で治まるので「3日ばしか」とも呼ばれています。ただ、同ウイルスが妊娠初期の女性に感染してしまうと母子感染によって胎児に感染し、生まれてくる赤ちゃんが先天性風しん症候群(心臓病、白内障、難聴などの症状がみられる)にかかってしまうこともあるので、とくに妊婦さんや同居するご家族の方につきましては、できるだけ感染を回避する対策が必要です。ちなみに妊婦さんは、風疹ワクチンを接種することはできません。

現在、風疹ワクチンはMRワクチン(風疹・麻疹ワクチン混合)として小児の定期接種となっていて1歳を過ぎた頃に打つようになっています(1歳過ぎと小学校就学1年前の計2回)が、現在の仕様になったのは1990年4月2日生まれ以降の方で、それ以前は1回もしくは1回も打っていないという方もいます。そのため、主にこれらの方を対象としています。横浜市では、対象となる方の風疹ワクチン(MRワクチン)の接種費用の一部を助成しています。当院は、麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)と風しん抗体検査を行う協力医療機関でもあります。横浜市が実施する風疹ワクチンの対象者は以下の通りです。

接種期間
時期に関係なく、1年中いつでも
対象となる方
19歳以上の横浜市民の方でこれまで同事業を受けたことがない、妊娠を希望されている女性、妊娠を希望されている女性のパートナー及び同居家族 など
※すでに風疹ワクチンもしくはMRワクチンを2回以上接種されている方は除外となります。
昭和37年4月2日~昭和54年4月1日までに生まれた男性について、以下の風しん追加対策事業(第5期定期接種)横浜市サイトをお読みください。
接種費用
麻疹・風疹混合ワクチンになります。
ワクチン接種ご要望の方は、当院スタッフ、または診療の際に、医師にお伝えください。
また、同ワクチン接種前に風疹抗体検査をして、免疫が不十分な場合に接種する方法も選択できます。この場合の風疹抗体検査は無料です。
ご利用方法など詳細につきましては、横浜市の公式ホームページをご覧ください。

子宮頸がんワクチン(HPV)

子宮頸がんの原因となるハイリスクHPVは現在14種類あると言われています。HPVワクチンは現在2社の製薬会社から発売されています。子宮頸がんの約70%が原因とされているHPV16型と18型のハイリスク感染を予防する2価ワクチン、サーバリックスとHPV16型と18型に加えHPV6型、11型のローリスク感染(性病の尖圭コンジローム)を予防する4価ワクチン、ガーダシルが実際に使われています。
ワクチン接種は6ヶ月間の間に3回接種を行います。ワクチン接種の開始年齢は、初回性交前に行うことが重要ですが、性交経験後でも予防の可能性があり年齢的には45歳までが推奨されています。公費接種は小学6年生から高校1年生まで無料で受けることが出来ます。
2020年に9価のHPVワクチン、シルガード9が承認されましたので、今後定期公費接種に向けて展開されることが期待されます。