手術療法

当院で外来手術として出来るものは限られてきますが、中には早急に手術しなければならないものもあり、日帰り手術が可能な以下の手術療法を行っています。腫瘍切除(高周波治療)、子宮筋腫分娩、円錐切除術、人工妊娠中絶手術の他、外陰部膿瘍、バルトリン腺嚢腫(膿瘍)、外陰部疣贅等に対応します。

腫瘍切除(高周波治療)

腫瘍の切除につきましては、高周波電流を流す装置と高周波電気メスを組み合わせたLEEP(Loop Electrosurgical Excision Procedure)法があります。これは子宮頸がんの患者様で挙児を希望される場合に選択される手術療法でもあり、子宮頸がんの前段階(子宮頸部異形成)や子宮頸がんでも上皮内がんの状態にある場合などに用いられる円錐切除術に用いられることがあります。

病変は、高周波によって切除されます。その際は局所麻酔と静脈麻酔を使用するので痛みはさほど感じず、出血もあまりみられません。また円錐切除術では、子宮頸がんがどれだけ浸潤されているかを調べる検査目的として切除することもあります。この場合は、腟から高周波メスを挿入していく格好になるので開腹手術はしません。

子宮筋腫分娩

子宮筋腫を有する女性はかなり見られます。発生部位によって頚部筋腫と体部筋腫に分類されており、頚部筋腫は増大することによって、子宮頸部より膣内に脱出する状態となり筋膣分娩と言います。脱出(分娩)時に下腹部痛を伴い、かなりの出血が見られます。出血多量により貧血状態となることがあり、手術切除するまで止血しません。早急な手術が必要です。

円錐切除術

円錐切除術は、子宮頸がんの検査もしくは治療の際に行われる切除法で、メス(コールドナイフ)、レーザー、高周波電流(LEEP法)によって切除する方法があります。いずれの場合にしても、病変が疑われる部分(子宮膣部)をコルポスコープで切除範囲を指定、さらにシラーテストによって切除範囲を確認してから、患部周囲をマークしていき、それに沿って、3つの方法のいずれかで円錐状に切除していきます。これは、治療目的(子宮頸部異形成、子宮頸がんの上皮内がん)で行われることもありますが、がんがどの程度まで進んでいるかを調べる検査目的で行うこともあります。また円錐切除術を行うと早産率が高くなると言われています。

人工妊娠中絶手術

人工妊娠中絶手術は母体保護法によって定められたものですが、妊娠22週を経過してしまうと適用外となっています。したがって、同手術が可能な期間というのは21週6日までとされ、母体保護法指定医師が行うとしています(当院長は母体保護法指定医師です)。この人工妊娠中絶手術に関しましては、当院では妊娠初期の12週未満(11週6日)までの妊婦さんとしています。

同手術を希望される場合、正常な妊娠であるのか、当院の中絶手術の適応範囲の妊娠12週未満であるのかを調べる必要などがあるので、事前に一度ご来院ください。これらの条件を確認し、手術可能と医師が判断した場合に日時の予約と手術時の注意点の説明などを行います。また、手術を行う際に本人および配偶者の「文書による同意」が必要です。

手術に関して

当院の人工妊娠中絶は主に子宮内容除去術です。この場合、キュレットや鉗子によって内容物を掻き出すようにする掻爬術と子宮頸部より吸引器を挿入し、子宮内の内容物を吸引することで取り除いていく吸引術のどちらかが行われます。ただいずれにしてもラミナリア等の緩除子宮頸管拡張器によって子宮頸管を手術の半日ほど前から拡張する必要があります。

静脈麻酔下で人工妊娠中絶手術は行われ、掻爬術あるいは吸引術によって子宮の内容物は除去されていきます。手術の最中は、痛みや出血といったことを感じることはそれほどありません。手術時間は15分程度とされていますが、その後は院内にて少しの間休んでいただき、医師が問題なしと判断すれば、ご帰宅となります。